科名
ステゴサウルス科
分類
ステゴサウルス類、鳥盤類、ゲナサウルス類、装盾類、エウリポッド類
生息地(発見地)
アフリカ(テンダグル)
時代
1億5400万年~1億5000万年前(ジュラ紀後期)
ケントロサウルスは有名な
ステゴサウルスと共通点の多い近似種ですが、体はステゴサウルスよりもかなり小さく4m程度しかありません。(ステゴサウルスは約9m)
また、背の部分の突起が板状になっているステゴサウルスとは異なり、ケントロサウルスは角のような形をしています。この特徴から「スパイクを持つトカゲ」を意味するケントロサウルスと名づけられました。
ケントロサウルスは1870年代にドイツの調査隊がタンザニアのテンダグルで初めて化石を発見した恐竜で、その調査によって発掘された骨格標本は約70体、骨の数は数百個におよび、この骨から2体の完全な骨格が作られました。
しかし、その内の一体はドイツ・ベルリンにあるフンボルト博物館に納められた事から、第二次世界大戦の際にフンボルト博物館に落ちた爆弾によって粉々に破壊されてしまい、現在、完全な骨格は1体を残すのみとなっています。
ケントロサウルスが一般的な剣竜類と異なっている点としては歯の存在があげられます。口は角質のクチバシとなっており、その中にある歯はわずかに7つの歯状突起しかありませんでした。
この事実からケントロサウルスは噛み砕くのが困難な硬い植物はほとんど食べず、軟らかい植物のみを好んで食べていたと推測されています。