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ステノプテリギウス。[恐竜図鑑]

ステノプテリギウス
Stenopterygius

ステノプテリギウスの画像
ステノプテリギウスの化石の画像
科名
ステノプテリジウス科
分類
魚竜目、爬虫綱(はちゅうこう)
生息地(発見地)
ヨーロッパ(イギリス、フランス、ドイツ、スイス)
時代
1億9500万~1億3500万年前(ジュラ紀中期)
全長
3~4m
体重
不明
食べ物
繁殖形態
卵胎生
解説
ステノプテリギウスは水中での生活に適応した海生爬虫類の仲間であり、二番目の写真の通り、尾の部分にある尾椎が途中で折れ曲がる事によって尾びれを形成しているという特殊な骨格構造を持っていました。

流線形の体は現在のイルカや魚にも少し似ていますが、ステノプテリギウスは魚竜と呼ばれている海生爬虫類であり、魚類などとは系統的なつながりは全くありません。
腹ビレは同時代を生きた他の海中動物に比べると頼りないものですがサメのような背ビレを持っていました。
また、ステノプテリギウスは母親の胎内で孵化してから生まれる卵胎生の動物であり、幼体は卵胎生のサメの子供などと同じように産まれてすぐに泳ぎ出したと考えられています。

骨格標本などから知る事ができる情報によるとステノプテリギウスは非常に速いスピードで泳ぐ事ができたのではないかと言われていますが、現在のマグロのような泳ぎ方ではなく、体をくねらせる事によって強い推進力を得て海中を泳いでいたとされています。
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