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ルゴプス [恐竜図鑑]

ルゴプス
Rugops

ルゴプスの画像
科名
アベリサウルス科
分類
獣脚類、爬虫綱、双弓亜綱、アベリサウルス類
生息地(発見地)
アフリカ(ニジェール共和国)
時代
約9500万年前(白亜紀後期)
全長
約7m
体重
不明
食べ物
肉食
繁殖形態
卵生
解説
ルゴプスという名前は「シワのある顔」という意味で頭骨の表面にシワが確認された事からその名がつきました。
このシワはルゴプスの頭骨の表面が鳥のクチバシのような非常に硬い角質でおおわれていた事を示しています。また、この硬い角質は獲物の肉を引きはがす際などに顔を保護する役目があった可能性があるようです。(一説にはスピノサウルが食べ残した魚を食べていたとも言われています)
その他の体の特徴としては上下に長く、前後に短い頭骨の形や、頭骨の鼻から両目にかけて二列の穴が開いていた事がわかっています。この穴には栄養を運ぶ為の血管が通っていたという説が有力です。
大きな口の両端がまるで笑っているかのように少し上に向いている事もルゴプスの特徴のひとつです。

見た目からは荒々しいハンターのように見えますが、あまり顎が強くなかった可能性が指摘されており、激しい狩りには向いていないのではないか?とする学者もいるようです。

化石はアフリカ大陸のニジェール共和国で発見され、記載年は2004年とされています。
ルゴプスの化石はニジェール共和国でしか発見されていませんが南アメリカ大陸でもルゴプスによく似たアベリサウルス類の恐竜の化石が発見されており、アフリカ大陸と南アメリカ大陸が白亜紀後期においても地続きであった有力な証拠だと考えられています。

ルゴプスはあまり有名な恐竜ではありませんが、映画「ジュラシックワールド」でハイブリッド恐竜として登場した「インドミナス・レックス」の作成に使用された恐竜として一部のマニアに知られる事となりました。
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