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パキリノサウルス。[恐竜図鑑]

パキリノサウルス
Pachyrhinosaurus

パキリノサウルスの画像2
科名
ケラトプス科
分類
ケラポッド類、ゲナサウルス類、鳥盤類、周飾頭類(しゅうしょくとうるい)、ケラトプス類
生息地(発見地)
北米(アメリカ、カナダ)
時代
7000万年~6600万年前(白亜紀後期)
全長
約6m
体重
約2トン
食べ物
植物
繁殖形態
卵生
パキリノサウルスの画像
解説
パキリノサウルスはカナダの西部のアルバータ州などで頭部の化石が10個以上発見されましたが、その他の胴体などの骨格に関しては断片的にしか見つかっていない事から同種の恐竜と比較して体の大部分を再現する事で全体像が再現された恐竜です。

パキリノサウルスは前述の通り、頭部の骨しか見つかっていませんが、目の上と鼻の上の部分に他の同種の恐竜には見られないゴツゴツと隆起した角質のコブがあり、この他では見られない特徴こそがパキリノサウルスという種の存在を決定づけています。
また、このコブは他の恐竜の角と同じような役目を果たし、天敵との戦いの際や、メスを争ってオス同士が戦った際にも使用された説と、単にメスを惹きつける為のディスプレイ的な役割を果たしたという説があります。

パキリノサウルスの頭部の上部に見られる襟飾り(フリル)に関してはケラポッド類の代表的な恐竜であるトリケラトプスのものと似たような形をしていますが体と比較するとやや短く、二つの楕円性の大きな穴があるなどの特徴があります。

尚、パキリノサウルスはトリケラトプスなどの大型のケラポッド類の恐竜と比べると体が一回り小さい恐竜でしたが、群れで暮らしていたと考えられている事や足が速かったと推測されている事から大型の肉食恐竜からもそうそう襲われる事はなかったと考えられています。

パキリノサウルスの名前の意味は「厚い鼻のトカゲ」で最大の特徴である鼻の上部にある大きなコブが名前の由来となっています。最初の記載年は1950年です。
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