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ニッポノサウルス。[恐竜図鑑]

ニッポノサウルス
Nipponosaurus

ニッポノサウルスの画像
科名
ハドロサウルス科
分類
鳥盤類、双弓亜綱(そうきゅうあごう)、恐竜上目
生息地(発見地)
北海道の樺太(現在のロシア領・サハリン)
時代
8300万年~8000万年前(白亜紀後期)
全長
約4m
体重
約1トン
食べ物
植物
繁殖形態
卵生
解説
ニッポノサウルスは1934年(昭和9年)に当時、まだ日本の領土であった北海道の樺太(からふと)の川上炭鉱で発見された恐竜で、初めて日本人の手によって学名がつけられた記念すべき恐竜です。

分類上は北アメリカ大陸やユーラシア大陸のアジアなどで広く反映したハドロサウルス科に分類され、まるでカモのような平たいクチバシとその口の中にあるおろし金のような細かい歯は植物を食べるのに向いており、殆どのハドロサウルス科の恐竜に見られる共通点となっています。

尚、見つかった化石が4m程度であった事からニッポノサウルスは小型の恐竜だと考えられていましたが、近年、ハドロサウルス科の恐竜の研究が進んだ事によって、樺太で発見された化石は子供のものである可能性が非常に高い事が分かり、このまま成長する事を考えれば本来はもっと体の大きな恐竜であったと思われます。
また、ニッポノサウルスはトサカの中に空洞があったとされている事からハドロサウルス科の中でもランベオサウルス亜科の近縁種である事が分かっています。
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