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ヘスペロルニス。[恐竜図鑑]

ヘスペロルニス
Hesperornis

ヘスペロルニスの画像
科名
ヘスペロルニス科
分類
鳥類、鳥鋼(ちょうこう)、溝歯類(ごうしるい)
生息地(発見地)
北米(アメリカ)
時代
8200万~7600万年前(白亜紀後期)
全長
約2m
体重
約25kg
食べ物
繁殖形態
卵生
解説
ヘスペロルニスとは「西の鳥」を意味する言葉でアメリカのカンザス州にあるスモーキーヒルチョーク層でその化石が発見されました。また、同じスモーキーヒルチョーク層でイクチオルニスなどの古代に生息していた小型の鳥類の化石も発見されています。

ヘスペロルニスはこのような形体の鳥類としてはかなり巨大な種類で、その全長は2mに及んでいました。しかし、羽が小さい為、飛ぶ事はできず、足も現在の水鳥に近いようなものであったとされています。
ヘスペロルニスの姿は現在のペンギンと似た部分があり、その実態もペンギンと同じように陸上では細かくピョンピョンと跳ねたり、のそのそと歩く事位しかできなかったと考えられています。
空も飛べず、陸上でも素早く動く事ができないという特徴を持つヘスペロルニスですが、水中では素早く泳ぐことができたとされ、餌は海で泳いでいる魚であったようです。また、その長いくちばしは水中で素早く泳ぐ魚を瞬間的に捕える事に向いており、口の中には獲物をしっかりと固定する為の細かい歯が多く並んでいました。

尚、ヘスペロルニスが生息していた時代の海には小さな魚が大量にいたと言われており、その豊富な餌によって、この大きな体を維持する事ができたようです。
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