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キンボスポンディルス。[恐竜図鑑]

キンボスポンディルス
Cymbospondylus

キンボスポンディルスの画像
科名
シャスタサウルス科
分類
広弓亜綱(こうきゅうあごう)、魚竜目、魚竜下目、爬虫類、イクチオサウルス類
生息地(発見地)
北アメリカ、ヨーロッパ
時代
2億4000万年~2億1000万年前(三畳紀中期~後期)
全長
約10m
体重
不明
食べ物
肉食
繁殖形態
卵胎生
解説
キンボスポンディルスは三畳紀後期の海では最大級の動物だとされている魚竜下目の爬虫類で、体長は10m、鼻先の尖った大きな頭部だけでも1mにもなります。しかし、大きな口の中に並んでいる歯は非常に小さく、他の体の大きな海生生物にとってはそれほど脅威ではなかったと考えられています。

キンボスポンディルスは上記の画像を見ても分かる通り体全体が細長く、この長い尾を振る事によって強い推進力を生み出して水中を素早く移動する事ができました。
この機動性を活かして魚やアンモナイトなどの小型の水中生物を捕えて食べていたとされており、体の大きさの割に小さな歯はこれらの餌を捕食するのに向いていました。

キンボスポンディルスは殆どの時間を深い海での餌取りに費やし、浅瀬に移動するのは出産時など特別な時だけだったと考えられています。
また、キンボスポンディルスは卵胎生で卵を襲われる危険がなく成体になると特に天敵もいなかったと事もあってか、キンボスポンディルスのグループであるイクチオサウルス類はジュラ紀に最盛期を迎え、白亜紀に入っても生存していたとされています。

キンボスポンディルスの化石は1868年にアメリカ合衆国のネバダ州で断片的なものが発見され、1900年代の初期頃には完全な骨格が発見されました。
現在ではネバダ州の「州の化石」となっています。
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