背景画像

カスモサウルス [恐竜図鑑]

カスモサウルス
Chasmosaurus

カスモサウルスの画像
科名
ケラトプス科
分類
主竜類、鳥盤類、角竜類、竜弓類、角竜亜目、カモサウルス亜科
生息地(発見地)
北米(カナダ、アメリカ合衆国)
時代
7600万年~7400万年前(白亜紀後期)
全長
5~5.5m
体重
2.5~3.6トン
食べ物
植物(ソテツ、ヤシなど)
繁殖形態
卵生
解説
カスモサウルスは巨大な襟飾りとオウムのような角質のクチバシを持った典型的なケラトプス科の恐竜です。学名の意味は「大きな孔のトカゲ」で頭部の襟飾り(フリル)の左右にある大きな孔(穴)が由来となっています。この大きな孔は筋肉を皮膚が塞がれていましたがこの孔によって体を軽量化し四肢への負担を軽減していたようです。

頭部の巨大な襟飾りはユラユラと揺らして敵を威嚇したり、異性にアピールする為のディスプレイだったと考えられています。また、カスモサウルスは体はそれほど大きくないのですが襟飾り部分に関しては幅が1m以上、長さ80cm以上と非常に大きい事で知られています。
また、額にある2本の角と鼻の辺りにある角は一見すると大きなものに見えますがケラトプス科の恐竜としては比較的、小さな部類だと言えます。一部では角の長さが性別によって異なっていたとも言われてます。
カスモサウルスのような植物食の恐竜は群れで移動する事もあったとされ、その群れの数は時には1000頭にも及んだと推測されています。主な生息場所は林地だったようです。

カスモサウルスの最初の化石は1902年に発見されたのですが当時はモノクロニウスの骨格の一部と考えられていました。その後、1913年に完全な頭部の骨がカナダのアルバータ州でチャールズ・H・スタンバーグ親子によって発見され、翌年の1914年にはカナダ地質調査局のローレンス・ラムよって新種の恐竜として記載される事になります。
関連ページ