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アルティリヌス [恐竜図鑑]

アルティリヌス
Altirhinus

アルティリヌスの画像
科名
イグアノドン科
分類
鳥脚類、爬虫綱、双弓亜綱、恐竜上目、鳥盤目
生息地(発見地)
アジア(モンゴル)
時代
1億2500万年前~1億年前(白亜紀前期)
翼開長
約6.5m(約8mのいう説もあり)
体重
約1.1トン(約4トンのいう説もあり)
食べ物
植物
繁殖形態
卵生
アルティリヌスの画像2
解説
アルティリヌスの名前は「高い鼻」を意味し、その名前の通り、特徴的な大きな鼻を持った鳥脚類の恐竜です。

手にスパイクのついた親指を持つ事もアルティリヌスの特徴のひとつで、食事をする時など長い時間を過ごす際は地面に前肢をつき、この親指も使って四足で行動していたと考えられています。しかし、前肢に比べて後肢がかなり発達している為、基本的な移動は二足歩行で行っていたようです。
大きな鼻のある頭部は体と比較してそこまで大きなものではありませんが全長は約76cmにも及び、この数字だけでも体の大きい恐竜だったという事が想像できます。アルティリヌスの鼻の役割ははっきりとはしていませんが体の機能を高める働きがあったとする説や異性をひきつける為のティスプレイとして使用されていたなどの説がとなえられています。

アルティリヌスの化石は1981年にモンゴルのドルノゴビ県にあるフフチェク累層で最初に発見されました。発見当初はイグアノドン・オリエンタリスと呼ばれ、イグアノドンの一種として扱われていましたが後にイグアノドンとは別の恐竜の化石である事が分かり、1998年にイギリスの古生物学者デビッド・ノーマンがアルティリヌスがイグアノドンの一種ではなく、独立した種類であるとしてAltirhinus kurzanoviと名付けました。
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